はじ
めに PC画面をマウス スクロールで拡大するには、EdgeやWord、Excelなど、アプリに搭載された拡大/縮小機能を利用する方法と、Windowsのユーザー補助機能である「拡大鏡」を使う方法があります。いずれの方法も、キーボード押下+マウスホイールの回転のみで、画面を拡大することができるので、小さい文字や画像を拡大表示させたい時に便利です。
但し、マウススクロールで拡大が勝手に機能してしまう場合、Windowsのユーザー補助機能の一つである「固定キー」が有効になっていることが考えられます。固定キーが有効になることで、意図せず画面が拡大/縮小してしまう場合は、本記事の手順を参考に、固定キーを解除してください。
マウススクロールで拡大するには、マウスホイール回転+キー操作が必要です。キーの組み合わせにより、アプリの拡大機能や拡大鏡アプリを有効にできます。マウスを利用していない場合は、ショートカットキーのみで拡大もできます。
アプリに拡大/縮小機能が搭載されている場合、ページまたはデータの表示領域のみを拡大して表示することができます。拡大/縮小機能は、ChromeやEdgeなどのWebブラウザや、Word、ExcelなどのOfficeアプリなどに搭載されています。
固定キー機能は、Windowsに搭載されているユーザー補助機能です。ユーザーのキーボード操作を支援してくれる機能ですが、Shiftキーを5回連続で押すと有効になるため、マウススクロールで拡大が勝手にされる原因にもなります。
公開日: 2023/02/02 / 最終更新日: 2023/02/02 / 著者:まきばひつじ / この記事をシェアする
マウス スクロールで拡大する方法
Windows10・Windows11で、マウスのスクロール操作により画面を拡大する方法の紹介します。本記事では、アプリの機能を使って画面を拡大/縮小する方法とWindowsの拡大鏡を使った方法について説明します。また、マウススクロールのみで勝手に画面が拡大してしまう場合の対処方法を併せて説明します。
(1)マウス スクロールで拡大させる
マウススクロールで画面を拡大(または縮小)するには、アプリに搭載された拡大/縮小機能を使う方法と、Windowsのユーザー補助機能である「拡大鏡」を使った方法があります。アプリの機能を利用した場合は、データの表示領域のみ(Webブラウザーの場合はホームページの部分)が拡大されます。
拡大鏡を利用した場合は、デスクトップも含めた画面全体が拡大表示されるので、拡大/縮小機能に対応していないアプリで、表示を大きくしたいときなどに有効です。
アプリの機能を使って画面を拡大/縮小する
キーボードの[Ctrl]キーを押しながら、マウスのスクロール(ホイールを回転)させると、画面を拡大することができます。画面の拡大・縮小は、ホイールの回転方向により決まります。この操作は、ChromeやEdgeなどのWebブラウザーやWord、Excelなどのアプリに内蔵する拡大/縮小機能を利用しています。そのため、アプリによっては動作しない場合があります。
1 キーボードのCtrlキーを押しながら、マウスホイールを スクロール します。
[Ctrl]+ マウススクロール
2 画面がマウス スクロールで拡大(または縮小)*されました。
画面が拡大されました。
*マウスホイールを前方向に回転すると拡大、後ろ方向に回転すると縮小します。
マウスを利用していない場合は、キーボードの[Ctrl]キーを押しながら、+(プラス)または ー(マイナス)キーを押すことで、画面を拡大/縮小することができます。また、一部のアプリでは、[Ctrl]キーを押しながら、数字の0(ゼロ)キーを押すと、元のサイズに戻すことができます。
拡大鏡を使って画面を拡大/縮小する
キーボードの[Ctrl]+[Alt]キーを押しながら、マウスのスクロール(ホイールを回転)させると、デスクトップを含めた画面全体を拡大することができます。画面の拡大・縮小は、ホイールの回転方向により決まります。また、拡大鏡には、画面の読み上げ機能が搭載されており、パネルの ボタンをクリックすると、カーソルで指定したテキストを読み上げることができます。
1 キーボードのCtrl+Altキーを押しながら、マウスホイールを スクロール します。
[Ctrl]+[Alt]+ マウススクロール
2 画面全体がマウススクロールで拡大(または縮小)*されました。
画面が拡大されました。
*マウスホイールを前方向に回転すると拡大、後ろ方向に回転すると縮小します。
拡大鏡は、+[Esc]キーで終了することができます。また、マウスを利用していない場合は、キーボードの キーを押しながら、+(プラス)または ー(マイナス)キーを押すことで、画面全体を拡大/縮小することができます。
(2)マウス スクロールで拡大が勝手にされるときは
マウススクロールで画面を拡大するには、通常、[Ctrl]または[Ctrl]+[Alt]キーを同時に押す必要がありますが、PCを操作しているとマウス スクロールのみで拡大が勝手にされることがあります。
これは、固定キー機能により特定のキーが押下された状態になるために発生する現象です。マウススクロールのみで、画面が拡大/縮小してしまう場合は、下記の方法で固定キーを無効化してください。尚、固定キーは[Shift]キーを5回連続で押すことによって、有効/無効を切り替えることもできます。
1 (スタート) >[設定]とクリックして、Windowsの設定を開きます。
[スタート]>[設定]とクリックします。
2 Windowsの設定が開いたら、[簡単操作]をクリックします。
[簡単操作]をクリックします。
3 メニューの中から、[キーボード]をクリックします。
[キーボード]をクリックします。
4 キーボードショートカットで一度に1つずつキーを押す のスイッチをオフにします。
固定キーをオフにします。
1 (スタート) >[設定]とクリックして、Windowsの設定を開きます。
[スタート]>[設定]とクリックします。
2 Windowsの設定が開いたら、[アクセシビリティ]をクリックします。
[簡単操作]をクリックします。
3 アクセシビリティの項目の中から、[キーボード]をクリックします。
[キーボード]をクリックします。
4 固定キー機能の項目にある スイッチ をオフにします。
固定キーをオフにします。
なぜマウス スクロールで拡大が勝手にされますか?
マウススクロールのみで画面が画面が拡大してしまうのは、固定キー機能により[Ctrl]キーがロックされたためです。固定キー機能とは、(固定キーが有効な状態で)[Ctrl]、[Alt]、[Shift]および キーを2回連続で押したときに、キーをロック(押されたままの状態にする)機能のことで、Windowsに標準で用意されているユーザー補助機能の一つです。
固定キーを有効にした覚えがないにも関わらず、固定キーが有効になる主な原因は、固定キー機能にショートカットキーが割り当てられているためで、[Shift]キーを5回連続で押すことで固定キーは有効になります。
固定キーを利用しない または 固定キーのショートカットキーを利用したくない場合は、下記の手順で無効化することができます。
固定キー機能のショートカットキーを無効する方法
❶[スタート]>[設定]とクリックしてWindowsの設定を開き、[簡単操作]*をクリックします。
❷ 簡単操作(またはアクセシビリティ)画面が開いたら、[キーボード]の項目をクリックします。
❸[固定キー機能を起動するショートカットキーを許可する]*2のチェックを外します。